はじまりに|空気を整える場として
元結堂南田は、和紙と元結を通じて、
誰かの誇りを支える素材を整える工房です。
空気を澄ませ、関係を結びながら、
歴史と革新をつなぎ、地域と世界を結ぶ営みを育てています。
この工房の営みの奥には、「同空一如」と「異空同空」という問いがあります。
異なる素材、異なる歩み、それでも同じ空の下で響き合うことを選び続ける――
その姿勢が、和紙と元結、そしてこの場のすべてに息づいています。
このページでは、工房の営みを紹介するとともに、
関連する語りの入口をご案内しています。
名前のありよう|問いと屋号の交差点
「元結堂南田」は、「もとゆい どうなんだ」と読みます。
「堂南田」は、私の実家の屋号です。
「御堂の南側にあった田んぼ」が由来と聞いています。
そして、「どうなんだ!?」とも取れるこの響きを、私はとても気に入っています。
技術に向き合う姿勢として、問いを育てる言葉として、
工房の名前にも使わせてもらうことにしました。
迷ったとき、立ち止まったとき、
「どうなんだ?」と自分に問うことで、
空気を整え、次の一歩を選びます。
素材と手の仕事|誇りのかたちを整える
元結堂南田が扱うのは、和紙と元結。
和紙は、繊維の流れと水の記憶を読みながら、
美しいと思える紙を漉くことを大切にしています。
元結は、撚りと扱きの中に、
誰かの誇りを支える強さとしなやかさを宿します。
繊維に空気を撚り込み、余白を扱くことで、
かたちにならない誇りを、素材として整えていきます。
技術は、手順ではなく、空気を読む力。
素材は、語らずとも残る誇りのかたちです。
空の交差点として|関係の奥に息づく
この工房は、静かに空気を整え、関係を結びながら、
多様な空の交差点として育まれています。
長野県飯田市下久堅地区という土地に根を張り、
地域の空と世界の空、
伝統の空と未来の空が、ここで響き合っています。
和紙と元結を通じて、
誰かの誇りを支える素材を整える営みは、
目立つことなく、語られることも少なく、
それでも確かに、関係の奥に息づいています。
違いのまま、共に在ることを選ぶ精神――
「異空同空」が、この工房の根にあります。
この場の在り方|理念として
理念
「歴史と革新を繋ぎ、地域と世界を結ぶ」
元結堂南田は、この言葉を軸に、
素材を整え、言葉を育て、場をひらいています。
それは、誇りが空に溶け込むような営みであり、
違いのまま、共に在ることを選ぶ姿勢でもあります。
この場を営む人|時間と名前
この工房は、2023年1月に、下久堅の土地に根を張りました。
それ以来、空気を整え、素材を撚り、関係を結びながら、
誰かの誇りを支える営みを続けています。
元結堂南田を営むのは、
元結職人・本久堅紙職人・ひさかた和紙作家である、原 豊です。
本久堅紙(ほんひさかたがみ)は、元結堂南田が独自に育てている和紙。
自家製の材料と手作業にこだわり、
職人が「美しい!」と思える紙を、日々整えています。
技術と問いを重ねながら、
素材の奥にある空気を感じ、
地域と世界を結ぶ場を育てています。
この工房は、長野県飯田市の静かな土地に根を張り、
空気を澄ませ、素材を整え、関係を結びながら営まれています。
工房の場所や訪問については、
工房の場所についてをご覧ください。
道の先に、空を澄ませる場があります。
空の続きへ|静かな導線
この工房の奥にある精神については、
元結堂南田の精神をご覧ください。
工房の場所や訪問・見学については、
工房の場所、工房見学ページをご案内しています。
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