日本の国技である大相撲。その土俵を彩る力士たちの勇ましい姿を支える「髷(まげ)」には、知られざる職人技と、重要な役割を果たす元結の存在があります。
元結は、髪を結ぶための素材であると同時に、力士の象徴を支える静かな力。
自然素材と職人の技、そして力士の身体が一体となって、美しい「まげ」が生まれます。
公益財団法人日本相撲協会「おすもうさんの『まげ』の秘密 SUMO」-Youtube
髷結いの所作と、その中で元結が果たす役割が記録されています。
この動画の終盤には、床山さんが力士の髷を完成させるための最終段階の作業が映し出されます。特に、髷を固定するために元結がどのように使われているか、その繊細かつ力強い結びの技に注目してください。
力士の太く硬い髪をしっかりとまとめ上げ、髷の形を一日中保つためには、元結の強度、しなやかさ、そして髪への馴染みやすさが不可欠であることが、このシーンから雄弁に伝わってきます。
自然素材である元結と、職人の技術、そして力士の身体が一体となって、あの美しい『まげ』が生まれる。この循環の中に、元結の真価があると感じます。
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